会社設立について
C-Corporation(株式会社)
一定数の株式を発行し、各株主が出資の限度で有限責任を負う法人です。解散をしない限り、会社は永久に存続します。組織はShareholder (株主)、 Director(取締役)、 Officer(役員)で構成します。
メリット:会社は株主・取締役・役員など構成員とは別の法人格を持つため、各構成員の責任は有限になります。また、株の譲渡も容易で、一般投資者から資金調達のためのIPO等、上場準備中の大規模な会社に向いています。
デメリット:課税面において法人税と配当金に対する株主の所得税という2重課税が生じます。
LLC-Limited Liability Company(有限責任会社)
小規模の法人形態で、有限というように個々のメンバーは、個人的に会社全体や他のメンバーの債務や義務に対し責任を負うことはなく、各人が出資した分に対し責任を負います。
メリット:税務上、メンバーと呼ばれる出資者の個人の所得に課税され、二重課税が生じしません。税務上、LLCは、選択で普通の株式会社としての取り扱いを選択することもできます。Sole Proprietorshipに比べ各種法的責任から個人財産を保護できます。
デメリット:LLCは小規模の法人形態であり、大規模な事業展開には向かないです。なお、米国外在住者がメンバーとして出資者になった場合、そのメンバーは米国で個人の税申告をしなくてはなりません。その税申告を避けるには、株式会社と同様の税務取り扱いを選択をする必要があります。ニューヨーク州の場合、新聞広告が必要な為設立費用がCORPより$800~1200ほど多く掛かります。
S Corporation
普通のCorporation を設立した上で IRSに対して Subchapter S Election という選択を提出することにより会社レベルでのFEDERAL TAXはなく(州によっては少しの州税が発生します)株主が個人の申告に会社の利益を付け加えて税金を支払うこととなります。ただ法人あるいは外国人は株主にはなれません。会社の利益に関して所得税のみで社会保険税はかかりませんので節税としてよく用いられますが、”Reasonable Salary”を会社はオーナーに対して支払う必要があります。
メリット:S-CorpはLLCと違いSelf-Employed Taxがなく、株主は会社の従業員同様給与をもらい、残りの利益は株数によって分配します。
Sole Proprietorship
一番簡単な事業形態で、ビジネスからの収入はすべてオーナーの個人収入になりINCOME TAX申告一回で済みますが、Self-employed Taxが課されます。また、会社の債務や法的責任について、個人の資産まで影響があります。
会社起業の際に知っておきたい会計知識
法人形態の種類
Sole Proprietor 個人事業主
Corporation (INC/Corp) 法人
Partnership(LLC/LLP) 有限責任会社/有限責任事業組合
Nonprofit Organization 非営利組織
法人登録の手順
法人の形態を決める。(CORP/INC, LLC)
有効な会社名か確認。
※長い社名は、各種書類に入力する際に途中で切られる可能性がありますので、お勧めしません。
法人登録に必要な住所があるか。
責任者の名前
EINの申請 責任者がSSNのない外国人の場合でも申請可能(※法人形態による)
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NY州での会社設立
費用: $350
- State Fee込み
- ビジネス Tax IDの取得(SS4)
- Corporate kit wit corporate seal -
Monthly Fee
費用:$200~/月
- Payroll- Form 941, EFTPS-Monthly, Form 940, Form W2/W3;
- Sales Tax Report Quarterly
- IRS、州・市からのレター対応
- コンサルティング -
法人税申告
費用:$650 ~ / Year
- Form 1120/1120s/1065